住宅ローン事前審査と個人信用情報について

個人信用情報開示機関CICについて

◆住宅ローン審査と個人信用情報の関係

クレジット会社などからの借入状況や返済状況のことを『信用情報』と言います。

各クレジット会社などの信用情報をCICが収集・管理し、各クレジット会社が、その信用情報を共有しています。

従って、A社の分割払いを滞納したことは、B社でも把握されます。
住宅ローン審査でもCICの信用情報は、重要視されます。


◆CICとは?
CICとは、割賦販売法と貸金業法で定められた指定信用情報機関です。

正式名称:株式会社シー・アイ・シー(CREDIT INFORMATION CENTER 略称)です。

各クレジット会社は、法律でCICに信用情報の登録が義務付けられています。

◆いつまで個人信用情報が残っている?
情報の種類によってCICの保有期間が異なります。
保有期間が過ぎた情報は自動的に削除されます。

1.クレジット情報
契約期間中、および取引終了から5年間

2.申込情報やCIC利用記録

クレジット会社や金融機関がCICにアクセス(信用情報を確認)した日から6か月間

◆複数の住宅ローンを提出する注意点
複数の金融機関に住宅ローン事前審査を提出することは、お奨めできません。

住宅ローン審査では、各金融機関がCICに信用情報に情報開示依頼をします。

金融機関にCICが信用情報を開示をすると、その都度、開示履歴が記録されて、その開示履歴(開示日と金融機関名)も同時に開示されます。

従って、住宅ローン事前審査の際に、他の金融機関に住宅ローン事前審査を申込していることが把握されます。(審査の結果は解りません)

年収、自己資金比率、勤務先などの属性が良い方は、あまり問題になりませんが、『審査が通るか通らないかギリギリの方』の場合は、『他で否決になっているから当行に申込みしているのでは?』と審査で疑われる可能性があります。

また、金融機関(保証会社)によっては、複数の金融機関に事前審査を申込していることが判明した場合、規定で審査のスコアを下げるという場合がありますので注意が必要です。

◆個人信用情報を削除できるか?
残念ながら信用情報の内容が事実であれば削除や訂正はできません。

万一、登録内容が事実と異なる場合でも、お客様個人がCICに削除や訂正を依頼は出来ません。

情報内容が事実と異なる場合は、登録元のクレジット会社などを経由して訂正を依頼しなければなりません。

◆完済した情報は、すぐに反映されるか?

1.クレジット情報

完済情報が反映されるまで1~2ヶ月かかります。

2.キャッシング
完済すれば、翌日までに反映されます。

◆携帯電話の情報について
通話料などの情報は、クレジット情報ではありませんのでCICに登録されません。

しかし、携帯電話を分割払いで購入した場合の多くが、クレジット契約ですので信用情報としてCICに登録されます。

◆自身の信用情報を確認したい場合
金融機関(会員会社)以外では、ご本人でなければ信用情報を確認することは出来ません。

インターネット・郵送・窓口などで開示が可能です。(手数料1000円)

◆信用情報開示報告書の記載内容
ここでは、信用情報開示報告書の見方を解説いたします。

信用情報を開示すると、ご自身の借入内容や返済履歴などが細かく記されています。

《信用情報開示報告書の見本》
※CICのWEBサイトより引用


《契約内容》

・クレジットカード契約
・ショッピングの分割払い契約
・リース契約
・保証契約
・キャッシング契約(無保証)
・キャッシング契約(保証付)
・住宅ローン契約
・クレジット契約の一本化

以上8項目に関するローン契約がある場合は、その詳細(借入日、契約金額、残債、極度額、キャッシング枠など)が記載されます。


《入金状況》

過去24ヶ月の毎月の入金状況が表になって記載されています。
毎月の入金状況は記号で表示されます。

『$』→約定日に請求通り入金(通常入金)
『P』→請求額の一部の入金
『R』→契約者以外からの入金
『A』→契約者の事情で約定日に入金が無い(未入金)
『B』→契約者の事情とは関係ない事由で入金が無い
『C』→原因不明で入金が無い
『-』→請求も入金も無い

上記の『A』表示が複数回ある場合、住宅ローン審査では、不利な事由となります。

例えば、毎月27日が引落日(返済日)にも関わらず、残高が足りなくて翌月10日に再引落しとなった場合でも、『A』の表示となります。

特に、住宅ローン審査では、『A』が3ヶ月連続表示となりますと『否決』になる確率が非常に高くなります。

《お支払状況》
長期にわたる支払の遅れ(3ヶ月以上)がある場合には『異動』と記載されています。

この『異動』と記録されると、延滞などが解消された後も、その情報は、保有期限(5年)が到来するまで消えません。

従って、『異動』と表示された場合、住宅ローン審査では、非常に不利になります。

◆住宅ローンを検討している方へ
住宅ローン審査だけに限らず信用情報は、とても大切です。

住宅ローン審査では、勤続年数、返済比率、雇用形態など審査項目は多岐にわたります。

これらの審査項目は、私どもの経験とノウハウで『諸費用圧縮』や『適切な金融機関の選択』など工夫をして、住宅ローン審査を承認へ導くことが出来ます。

しかし、個人信用情報に問題(『異動』記録がある)がある場合は『工夫のしようがない・・』のが現状です。

過去に滞納や債務整理がある場合は、個人信用情報の開示期間(保有期間)が終了する(最長5年)まで待つしかありません。

また、5年を経過してCICの記録から削除されても、滞納や債務整理をした系列の金融機関では、独自のデータベースに記録が残り消えることないと言われています。

従って、過去に滞納や債務整理をした方は、その時の金融機関とは別系列(別グループ)の銀行の住宅ローンに申込みすることをお奨めいたします。

『住宅を購入したい』と思い立ったら、出来るだけ、キャッシングやクレジットを利用しないで、全て現金払いにして個人信用情報を綺麗にすることに心掛けることが大切です。

住宅ローン審査に承認へのコツとポイント






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著作者  田中 勲
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