211

早速、新築の建売住宅『手抜工事』発見…
2017/01/10 11:00

ビス間隔の手抜工事
今年に入って既に何件かの建売住宅の建物診断を実施しました。

室内壁の下地には、『石膏ボード』が貼られてます。

室内の壁と言っても耐震で大切な『耐力壁』の位置づけです。

この石膏ボードは、規定のビス間隔で留めなければなりません。

基準ですとビスとビスとの間隔(ピッチ)は、150mm~200mm以内と定められています。

しかし、この手抜工事の新築物件のビスピッチは、2倍以上の500mmくらいです。

従って、本来、石膏ボードの上部から下部まで合計20本程度のビスで留めなければならないところを5本程度のビスで留めている職人の手抜き工事となります。

一般的にクロスを貼られた完成物件ですと、下地のビスを見る事は出来ませんので、現場監督も引っ越して住んでいる人も誰も気が付きません。

しかし、田中式建物診断では、非破壊検査の技術を活用してビスピッチの手抜工事を発見します。

金属探知機で見えない下地のビスを発見して、視覚化の為にボタン程度の大きさの超強力ネオジウム磁石をクロスの上からビスに貼り付けて、写真を撮って記録できます。

室内の全てのビスピッチを非破壊検査で発見する事は、手間と時間の関係で行ないませんが、今までの経験上、ビスピッチの手抜工事は、室内の数か所で発見した場合、ほぼ全てのビスピッチで手抜工事されている事が殆どです。

逆に、室内数か所のビスピッチを非破壊検査でチェックして規定通りで問題なければ、他の箇所でも手抜工事の可能性が少ないと言えます。

たかが石膏ボードのビスピッチと思う方もいるかもしれませんが、耐力壁の施工が手抜工事されますと、設計上の耐震性能が確保されない事になり、大きな地震が来た時には倒壊の恐れがあります。

テレビCMで年間数万棟の新築住宅を分譲して『地震に強い家』をアピールしている大手の会社であっても、写真のようなビスピッチの手抜工事をされている可能性があります。

新築分譲住宅を購入する際は、必ず非破壊検査で見えない部分の建物診断が必要です。


>関連記事
役所の検査(完了検査)では、『手抜工事』や『欠陥住宅』を発見できない!
関連リンク
http://www.0systems.com/index-m04.html